「瞑想で無になれません。」

ソボクな疑問に答えます

みなさまからの質問に 宮崎都城ヨガスタジオリンデン代表の さき がお答えします!

心の奥のモヤを晴らして、ヨガある暮らしを楽しみましょう。


Question
「瞑想で無になれません。」


Answer

瞑想ができないと相談される方に、何ができないと感じるのかを聞いてみると「無になれない」との回答が目立ちます。

「瞑想=無になること」
このイメージが指している「無」とは、何も考えないことですね。
この状態でいることを瞑想で意識しているのであれば、非常に難しいです。

例えるなら、自転車に乗れない子どもに、補助輪なしの自転車を渡して「風を感じなさい、それこそが自転車に乗るということだ」と乗り方を教えるのと同じことです。

自転車に乗り、風を感じるレベルに至るまでには段階があるように、瞑想にも段階があります。

無になることは、根性論ではなく、テクニックを駆使して集中を繰り返した結果の現れです。

今回は無の状態へ向かうための、瞑想テクニックについて書いてみました。

瞑想を前向きに楽しめるようになれば嬉しいです。

目次


🕊無とは何かを自分なりに解釈してみる

伝統的な瞑想は「無」を体験するための修行です。
無になることを目指すのではなく、瞑想の結果に無の状態があります。

この無のイメージは仏教の「空」のイメージが近いです。
自我がなくなり、大いなるものと自分との境界線がなくなる世界。
その無限性と静けさを上手く表した言葉が「空」です。

瞑想で向かう「無」についても同様の世界観です。
自分という存在と、対象物との境界線が揺らぐ結果として、自己意識が無くなり、最終的に「無」が存在する世界です。

その無だけどあって、あるけど無、が「空」という考えとリンクします。

まるで禅問答のようですね笑


日常にも「無」を感じる機会はあります。
神社やお墓に手を合わせている瞬間が近いと思いますが、いかがでしょうか?

その瞬間、自分といる存在と大いなるものが混ざり合う優しい空気感に包まれませんか?
手を合わせて感謝の念を伝える間合いにある、ほんの0.1秒の出来事かもしれません。


無とは、思考停止状態を指す言葉では十分ではありません。
自我がおさまり、大いなるものを一体化して、自分がなくなることで全てが無くなる状態も含まれています。

そして、その無は無限の無と言いますか、何にでもなれる無限性を持ち合わせます。


話をまとめます。
何が言いたいのかというと、「無」=「何も考えないこと」ではないかもしれないという事です。

無になることを、思考停止と同じ現状と捉えていたら、自分なりの無の定義を探究してみてください。



瞑想で向かう先にある無のイメージを、膨らましてみましょう。

瞑想に向き合うのが楽しくなれば嬉しいです。




🕊心を整理しておく

「夫婦喧嘩をしてイライラしている」「上司とうまくいっていなくて出勤が憂鬱だ」「子どもの気持ちが分からない自分が辛い」など、日常には心に不安を抱える日もありますよね。

例えばこのような思考が働いている時は、集中を保つのが難しいです。
静かに座って一点に集中する瞑想の前に、ざわめく心を整理することをおすすめします。


心の整理法を学べるのは、ヨガポーズやヨガ哲学・思想です。
心の癖をコントロールしたり、不安の原因を解消しておくのも、瞑想を深めるテクニックです。

🕊一点集中の瞑想を深めるテクニック

瞑想に入るまでに、心を落ち着かせるステップ例を最後に記します。
これはヨガの哲学書ヨーガ・スートラの八支則がベースとなっています。

実践ありきなので、気になる方はご一緒しましょう!

プライベートレッスンにて瞑想講座をご案内しております。

  • ①役割・肩書きをとる
  • ②身体を観察(見るだけ)
  • ③呼吸を観察(〃)
  • ④感覚を見る(そよ風、鳥の声)
  • ⑤感情を見る(他人事のように)
  • ⑥対象に集中


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いかがでしたか?

瞑想は心をコントロールする練習です。

無になることも、誰かとつながることも、思考を止める事でさえも、全て心をコントロールする練習となっています。


練習なので上手くできない日があるのが普通です。

焦らずに自分に合う瞑想をコツコツ探してみましょう。


ヨガを深めたい方、ヨガ講師を目指すなら、都城唯一のRYT200養成講座がおすすめ




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神奈川県 茅ヶ崎市 出身 2020年宮崎県へ移住

 ▷プロフィール
20歳でヨガに出会う。
南インドのヨガ道場で、ヨガによる内観を体験し、探し求めていた 心を潤す豊かさ を受け取る。

湘南茅ヶ崎でヨガクラスをスタートし、2021年より第二の拠点として宮崎県にて全米ヨガ資格取得スクールを開校する。

 伝えているのは、自分にくつろぐ感度を拡大させる「暮らしの選択肢」としてのヨガ。
医療関係者に定評あるOMYOGAスタイルによる、解剖ベースのアーサナを入り口に、内観しやすい導線づくりを大切にしている。
 
\ヨガのここが好き/
 ・外側に求めがちな心のヨリドコロは、自分自身の内側にもあると意識を変えてくれたこと
 ・愛 を体感できること
 ・自分で道を選択する力を宿してくれるところ