こんにちは。
宮崎市と都城市でヨガクラスとヨガ講師養成講座を開催する
ヨガスタジオリンデン代表の畠山紗季です。
今回は中上級者クラスでよく案内される”息止め(クンバク)”についてです。
その効果と注意点についてご案内します。
まず、呼吸には「吸う」と「吐く」だけではなく、その間に存在する「止める」があります。
これら3つを繰り返すことで呼吸が成り立ちます。
通常呼吸は3つを繋げて行うものですが、意識的に呼吸を止めるテクニックがヨガには存在します。
息を止めて軽いストレスをかけることが、どのような作用をもたらすのかを説明していきます。
実は避けた方が良いケースもあります。
注意点や禁忌を把握せぬままの実践はとても危険です。
息止めを効果的に取り入れる前に、まず作用を押さえておきましょう。
🕊軽ストレスを与え、神経を刺激する役割
まず、息どめによる軽ストレスが人体にプラスに作用する場合についてです。
精神世界の話では、息止めは取り込んだ生命エネルギーの活性を促進すると言われます。
ちなみに、生命エネルギーは吸う息により人体に充満し、吐く息により沈静化するそうです。
では、科学的にみるとどうでしょう。
息止めは身体と心に軽いストレスを与え、神経を刺激する役割を担うと立証されています。
その作用には、二酸化炭素の作用が関係しているんです。
息を止めている間は、身体の中に吐かれるのを待っている ”二酸化炭素” が 増えますね。
すると血中の二酸化炭素濃度は上昇します。
二酸化炭素濃度の上昇による人体への主な作用を2つご紹介します。
◎その1 心を穏やかにする作用
息を止めると酸素交換ができなくなるため、血中の二酸化炭素濃度が上がります。
すると血管は拡張して血流が増えます。その影響により酸素が血流に乗って末梢組織までしっかり流れていくため、血行がよくなり副交感神経が活性化される作用が期待されます。
◎その2 筋肉を緩める効果
血行がよくなることは、筋力の弾性を取り戻すよう働きかけます。
凝り固まった筋肉が柔らかくなることで、交感神経の興奮が抑えられます。
この弛緩作用は、血管内、消化器内、気管支内の筋肉にも同様です。
🕊避けた方が良いケース
息どめによる軽ストレスが人体にプラスに作用する一方、注意すべきケースもあります。
特に血管圧の高まりにリスクのある方にとっては要注意です。
これらの不安や持病がある方にはお勧めできません。
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- 妊婦
- 術後
- 高血圧
- 目の病気(緑内障など)
- 心疾患
いかがでしたか?
呼吸法の種類はたくさんあります。
ですが、役割と禁忌はそれぞれ異なります。
身体と心へ高ストレスを与えないよう、心地よさを感じられる範囲で選んでゆかれてください。
悩んでしまう時は、インストラクターに相談されてくださいね。
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